霊・UFO・前世などの体験

不思議な人生の記録

【前世の記憶】自閉症を持つ男の子

幼少期から少しずつ蘇ってくる、いくつもの「前世の記憶」。

 

それは初めて来た場所なのに「知っている感覚」があって、次第に「前世の記憶」を思い出すこともあれば、何度も「同じ夢」を見て懐かしさが込み上げることもある。

 

その後、起きている間に突然、夢の続きが映像となって頭の中に現れて「前世の記憶」が蘇ることもある。

 

一つ、また一つと「前世の記憶」を思い出していくうちに、現在の「自分の好きな物」や「変わった呼吸法について」なども「前世からの影響」だと気づいていく。

 

何度も何度も生まれ変わりをして得たいろいろな経験が「魂の記憶」として刻まれ、「私という人間」が形成されている。

 

このヨーロッパで生まれ育った男の子の前世記憶は、「人の目の怖さ」を私の魂に植え付けている。

 

今世の私は幼少期から「人が自分を見る目」が怖く、相手の目を見て話せないことも多かった。

 

注目を浴び、たくさんの視線が自分に向けられるのは居心地が悪く落ち着かない。

 

大人になって「かなり克服はできた」と感じているが、「なぜ人の目が怖いのか」ずっと不思議でもあった。

 

時代は中世、イタリアにある小さな村。

 

記憶にある当時の私の姿は、12歳くらいの男の子。

 

一人っ子で「自閉症」。

 

「変わった子供」として奇異な目で見られたり、ジロジロと観察されるのが怖かった。

 

その為、いつも一人で自分の世界の中で生きているのが安心で幸せだった。

 

当時の私は話しかけられても、すぐに言葉が出てこず、会話に入っていけない。

 

しかし周りの人間が自分に対して「遅い」「イラつく」などという感情を持っていることが手に取るように伝わってきていた。

 

両親は飲食店を経営していて、長年、子宝に恵まれず、やっと授かった子供が自閉症で、とても落胆していた。

 

年齢的に「子供をもう一人望む」ことは不可能だった。

 

小さな村では世間体を気にしたり、ウワサ話もたえない。

 

その為、両親はだんだんと私が外に出ることを許さず、家に閉じ込めるようになり、店の営業をしながらも私がちゃんと家にいるかを監視するようになっていった。

 

「普通の聡明な男の子」を望んでいた両親は、希望とは真逆の私を見る度にイライラが募り、子供を捨てることも殺すこともできず、虐待はエスカレートしていった。

 

父親は背が低かったが仕事で重い荷物を運ぶことが多かった為、小柄ながらも筋肉質な体をしており、髪が薄くスキンヘッドで目が大きい人だった。

 

母も背が低く小柄で、赤茶の長い髪はくせ毛でカールしていた。

 

そんな二人が毎日、私に文句を言っては手をあげた。

 

時には父親が「フォーク」を振り上げ、顔を防御する私の手首や腕を何度も引っかいたり刺したりを繰り返した。

 

両親は口では暴言をはいていたが、感情はいつもイラつきから始まり、最後は心の中が悲しみでいっぱいだった。

 

「なぜ、普通の子供として生まれてきてくれなかったのか」と。

 

中世では「他の人と違う」ということは、「欠陥がある人間」とレッテルを貼られるような状況で、現代よりも生きにくい時代だったと思う。

 

しかし「自閉症」で言葉を使ったコミュニケーションは苦手だったが、当時の私は相手の感情を読み取ることができ、書かれた文字には、それぞれ「色」がついて見え、文章も「感覚」で読めていた記憶がある。

 

他の人とは違うコミュニケーション方法だったかもしれないが、私の中では感情豊かな子供だったと思う。

 

今世の私は、この「前世」の影響もあってか、時々、相手の感情が言葉を交わさなくても読み取れることがあったり、文字や数字に色がついて見えることもある。

 

また「体の不自由な人」を見ると内面はとても感情豊かだったり、いろいろと考えていることが伝わってくる。

 

「障害を持つ人」は、今世の人生での課題の為に「障害」をわざわざ持って生まれてきている場合が多く、周りの状況をしっかりと把握できていたり、相手の感情を読み取れていたりするから明確に意思疎通ができる。

 

「言葉を使う会話」の方が、ちゃんと相手に自分の思うことが伝わらなかったりして、もどかしくなったりする。

 

私の前世の両親は「普通の子供」を希望していたが、それぞれ個性があるから良いし、実際、みんなが同じように見えたり聞こえたりしているとは限らない。