霊・UFO・前世などの体験

不思議な人生の記録

【未来映像】列車脱線事故

関西に住む友達に会いに行った帰り、夕方、JRに乗って大阪駅へと向かっていた。

 

一人で電車に乗る時、必ず私は扉の所に立って、本を読んでいる。

 

電車は、たくさんの人が利用する為、霊なども多く、車内の「気」も淀んでいることがある。

 

私にとって席に座るというのは、ためらいがあったり、疲れたりするのだ。

 

扉の所だと開閉するたびに空気が入れ替わるから、長時間、乗っていても疲れにくい。

 

その日も立ちながら本を読み、時々、車窓からの風景を眺めたりしていた。

 

すると突然、電車が激しく揺れ、耳が痛くなるほどの金属音がして、身体が宙を舞うような感覚になった。

 

目が回るような気持ち悪さがあって、倒れそうになり、反射的に手すりを掴む。

 

頭の中に、映像が流れ込んでくる。

 

明るい陽射しの中、スピードの上がった電車が線路を外れ、勢いよく傾きながら前進していく。

 

そして、大きな衝撃音と粉塵が舞い上がった。

 

そこで映像が消えた。

 

数分のことだったと思うが、心臓の鼓動が早くなり、呼吸が乱れて息苦しかった。

 

ようやく目の焦点が合うようになってくると、車内では会話をしていたり、寝ている人もいたりして、普段と変わらない光景だった。

 

しかし、映像の生々しさと衝撃音とが、いつまでも耳に残っていた。

 

そして、いつかはわからないが、近いうちにJRで脱線事故が起こることを悟った。

 

一週間後。

 

2005年4月25日、9時18分頃。

 

JR福知山線列車脱線事故

 

スピードの出し過ぎが原因とされている。

 

これにより、107名もの人が亡くなった。

 

この出来事があってから、私は自然災害や事故などの未来映像や予知夢を見るようになった。

 

それらは今のところ、死者が100人を超える場合に限り、見える。

 

死者が100人未満となる自然災害や事故の場合は、未来映像や予知夢は無く、空気中に漂うニオイや気配から情報を知る。

 

何故、死者数によって違いがあるのか。

 

理由は、まだ解明できていないし、相変わらず正確な日時も出てこないから、「そういったことが近いうちに起こるんだ」というだけで、何もできない現状。

 

福知山線の電車がホームに入って来た時、「この電車に乗らないほうがいい。事故を起こす」と人々に向かって叫んでいた女性がいた、という話を聞いたことがある。

 

彼女によって、救われた命もあっただろう。

 

それに比べて、私のは、ただ見えるだけなのだ。

 

今後は、もう少し正確な日時や場所が判明するような映像が、届いてほしいと願う。