霊・UFO・前世などの体験

不思議な人生の記録

【金縛り】霊の願いを叶えること

これは、私が22歳頃の話。

 

夜中、また「金縛り」で起こされたが、いつの間にか眠らされたようで、アラームの音で起こされた。

 

朝、6時。

 

頭がボーッとしているが、会社に行く準備の為に洗面所に向かった。

 

眠くて仕方がない状態で、目が開けづらく、頭の中に「モヤ」がかかっているかのようだった。

 

それに体が異常に重く感じる。

 

この体の状態は、「非常にマズイ」。

 

誰かが私の体に「憑依している」に違いない。

 

洗面所に向かう途中の廊下で立ち止まり、意識を集中させる。

 

すると「60代くらいの坊主頭の男性」が現れた。

 

「全然知らない男性」だが、ずっと昨夜から私の部屋に居着いていて、私を「金縛り」にあわせた人だ。

 

洗面所に行って「鏡」を見てみる。

 

私の背後に覆いかぶさるようにして、男性が乗っていた。

 

どおりで体が異常に重たいはずだ。

 

「ご用件は?」私は心の中で質問した。

 

だが、男性は答えない。

 

何度か試したが、何の回答もないまま、時間だけが過ぎていった。

 

当時、私はまだ「保険会社で内勤」をしており、毎日、朝から夜遅くまで働いていた。

 

急いで身支度にとりかかる。

 

しかし体が重く、かなりの眠気と頭の中の「モヤ」によって「ボー」とする状態で、思うように行動ができなかった。

 

リビングに行くと母がいた。

 

いつもと様子が違う私に、母は心配してくれた。

 

手短に「男性霊、私についてる」とだけ伝え、私はイスに座るなり、机に「うつぶせ寝の体制」になった。

 

異常なほどの体の重さと眠気で、どうしようもなかったのだ。

 

「うつぶせ寝の状態」でいると、しばらくして頭の中に「男性の声」が入ってきた。

 

「無縁仏を祀っている寺に連れて行ってほしい」

 

どうやら「この男性霊」には家族も親戚もおらず、自身を「無縁仏」として、お寺でお経をあげてほしいようだった。

 

「私、会社に行かないと。なぜ、自分で行かないの?」と心の中で質問してみる。

 

男性は、肝心の理由を言わず、「連れて行ってほしい」と何度も言ってくる。

 

このままでは、いつまで経っても解決しないし、私の体は憑依されたままになる。

 

私は諦め、覚悟を決めた。

 

起き上がり、リビングにいた母に告げる。

 

「昨夜から60代の坊主頭の男性が憑依していて、無縁仏のあるお寺に連れて行ってほしいと。仕方がないから会社を休み、連れていく。一緒に来て。」

 

母は、驚きはしたものの、承諾をしてくれた。

 

「繁忙期に会社を休む」というのは、とても勇気がいることだ。

 

「高熱が出て、体調不良」とウソをつき、かなり周りに迷惑をかけることを詫び、なんとか休みをもらった。

 

会社の人たちへの罪悪感が消えない。

 

重い体と眠気に耐えながら、服を着替え、家を出た。

 

「無縁仏を祀っているお寺」は、家から電車に乗って30分くらいの所だが、体の異常な重さで息があがる。

 

坂道は、罰ゲームをさせられてるかのように過酷だった。

 

母に助けてもらいながら、ようやく「お寺」に着いた。

 

男性霊が、喜んでいるのが伝わってくる。

 

母と私は「男性霊の供養の為」、「お札」を頂き、数人のお坊さんが「お経」をあげている所へ向かった。

 

「お札」を渡し、手を合わす。

 

しばらくすると、男性が体から離れる感覚。

 

満足してくれたようだ。

 

私の体は元に戻り、頭の中の「モヤ」が晴れ、すっきりとした。

 

こういうことが私の人生では、時々、起こる。

 

霊は簡単に「願いや希望」を伝えてくるが、実際に叶えるとなると、私は会社を休んだり、遠出をする必要があったりと、なかなか大変だ。

 

会社を休んだ翌日は、出社してからも「周りに迷惑をかけたこと」をお詫びしたり、逆に「体調は大丈夫?無理しないでね」などと気遣ったりされると、申し訳ない気持ちになる。

 

「霊の為に会社を休みます」と言えたら、どんなに気持ちが楽だろう。

 

私の祖母も、よく「霊の願い」を聞いていた。

 

ある日、祖母は朝から「友達の家に行ってくる」と出かけ、「夕方」には帰ってくる予定だった。

 

しかし、夜7時を過ぎても戻ってこない。

 

当時は、まだ携帯が普及していなかったから連絡の手段がなく、私たち家族は待つしかなかった。

 

夜10時頃になって、ようやく祖母が帰宅。

 

とても疲れた顔をしていた。

 

「どこに行っていたの?」と尋ねると、思いもよらなかった回答をしてきた。

 

祖母は予定通り、夕方に帰宅しようと電車に乗っていた。

 

車内で座り、降りる駅まで「もう少し」というところで、急に激しい「睡魔」に襲われたそうだ。

 

目覚めた時は、降りるはずだった駅をすでに通り過ぎ「終点駅」だった。

 

驚いて電車から降りようとして、祖母は気づいた。

 

「全身びしょぬれの若い女性」が、祖母におぶさっていることに。

 

祖母も幼少期より霊が見え、40代くらいで訳あって「高野山で修業した経験」を持っている。

 

霊は見慣れているし、お経も唱えれるから、少々のことでは驚かない。

 

「女性霊」に「どうしたのか」を尋ねると「家に帰りたい」と答えたそうだ。

 

その為、祖母は「女性霊」の指示に従い、終点駅の近くにある「女性の家」まで行ったそうだ。

 

インターフォンを鳴らすと「女性霊の母親」が、不審な顔をして出てきたらしい。

 

玄関の戸を開けると、見ず知らずの私の祖母が立っているのだ。

 

かなり母親は驚いただろう。

 

しかも祖母は、「あなたの亡くなった娘さんの案内で、この家に来ました。娘さんが家に帰りたがっていた」と母親に伝えたらしい。

 

母親は驚くのと同時に、泣き崩れたそうだ。

 

娘さんは「1か月ほど前に入水自殺をした」との事だった。

 

私の祖母は、母親を気の毒に思ったのだろう。

 

娘さんの「お仏壇」にお線香を供え、お経を唱え、「娘さんの想い」を母親に伝える役割をして、家に戻ってきたのだった。

 

当時、私は高校生くらいで、この祖母の話を聞いて「そんなこともあるんだ。不思議だな」と思っていたが、成人してから私も同じような体験をするようになった。

 

「霊の願いや希望」を叶えてあげることは、時として容易ではない。

 

しかし、それをしてあげることで「気持ちが救われる霊や遺族がいること」も知っているからこそ、できるだけ頑張って叶えてあげようと思うのだ。

 

 

私は30代後半くらいまで「霊に体を触られたり、憑依されたりする日」が、とても多かった。

 

そんな時は、お風呂に「天然塩」を入れて「体を浄化する」ことがある。

 

「天然塩」を入れることで、汗もかきやすく、体も温まりやすい。