母と守護霊
長年、母と離れて暮らしている。
それは私が実家を出て、海外や沖縄を転々としていたり、戻った時には母が膝を悪くして、マンションでの暮らしを始めたりしたからだ。
現在は、実家とマンションとで住む私達だが、離れていても仲が良い。
電話も頻繁にして、数週間に一度は会って、ご飯を一緒に食べる。
何時間も会話していても疲れることがなく、話題も尽きない。
昔から、母とは考えることや行動するタイミングが似ていて、電話をかけようと思っていると母からかかってきたり、買おうと思っていた物を母が買ってきたり、以心伝心を感じることも多かった。
それに加え、母に何か困り事があったり体調不良の時は、母の守護霊から私へ、メッセージや映像が送られてくることもあり、とても助かっている。
おかげで、高齢になってきている母の一人暮らしではあるが、私には不安も心配もない。
母の場合、今年からの3年間、疲れやすく体調不良になりやすいことも、以前からわかっていた。
誰もが12年間を1周期として、運気の上昇と下降とをくり返している。
その12年のうち3年間は、『冬の時期』や占いでは『大殺界』などと呼ばれ、運気が一番下がっている期間であり、体調不良にもなりやすい。
この期間は、断捨離や身体の休息を心がけるのが良いのだが、それを知らずに多額の買い物をしたり、大きな物事を行ったり、身体の無理をすると、負債を抱えたり、大きな病気へと繋がったりする可能性がある。
今年の節分以降から、母の身体に不調が少しずつ出始め、6月末、めまいや耳鳴り・頭の圧迫などの症状が出るようになった。
内科や耳鼻科、そして眼科へ行くと、すでに白内障を患っており、いつ緑内障に変わって失明してもおかしくない状況で、緊急に両目の手術が必要、との診断がくだった。
母は、今までに大きな病気をしたことがなく、目の手術も初めてだった。
眼科へ一緒に行き、検査結果と手術に関する話を訊きに行った。
片目に10分ほどの手術とはいえ、眼球にメスやレンズが入ることは、付き添いの私でも不安と怖さがあった。
だが、手術は急を要する。
私は母にとって、眼の手術をしても良い日・完治しやすい日を調べ、病院で予約を入れた。
身体の部位は、胃・腸など漢字で書くと月(にくづき)が入っている。
身体の表面は太陽と関係しているが、脳や内臓など身体の中にあるものは、月の影響を受けている。
その為、月の満ち欠けや月の星座によって、それぞれの部位の手術して良い日と悪い日とがある。
手術をしてはいけない日に、もし手術をしてしまったら、出血が止まらない・化膿する・傷がふさがりにくい・再手術が必要など、思わぬことが起こる場合がある。
眼科から帰宅した夜。
私は、部屋で寝る準備をしていた。
すると突然、頭の中に映像が流れ込んできた。
マンションに住む、母の部屋だ。
真っ暗で、その暗さは、母の不安などが負のエネルギーとなり、細かい塵(ちり)となって積もり、部屋全体を黒く染めているかのようだった。
そんな暗闇のリビングで、母が椅子に座っている。
しばらくすると、母の心臓の辺りから、眩しいほどのオレンジ色の光が一筋、それは天井の一点を照らした。
やがて光は放射状に何本も出てきて、あっという間に真っ暗な部屋を光あふれる空間へと変えていった。
そして、母の守護霊からメッセージが届く。
「これは、両目の手術の心配はいらないという映像である。
今まで大病も無く、健診にもほとんど行かずに過ごせていた。
だが、身体の手入れをする期間である。
今後も不調が出てくるが、寿命まで生きたいならば、
この期間を前向きに乗り越える必要がある」
続いて、母の守護天使の映像も入ってきた。
それは、かわいらしい子供の天使だった。
私は電話で、このメッセージと映像のことを伝えた。
母は、とても喜び、守護霊や守護天使に感謝をしていた。
数日後、メッセージ通りに両目の手術は無事終わり、めまいや耳鳴り・頭の圧迫も消え、順調に回復をしている。
しかし、内臓の不調の方は、まだ続いている。
今後も病院で検査をしなければならないが、母には心強い守護霊や守護天使がついているから、心配はしていない。
どの人にも、母のように守護霊が複数ついている。
本人が持つ気(オーラ)に重なるように、白い光で守護霊を感じることもあれば、姿を持って出てくるのが見えることもある。
母の主要な守護霊は、10代後半の少女の姿をしており、肌が白く、肩まである金髪、そして、いつも高価なドレスを着ている西洋人だ。
その為、母は日本人だが、インテリアや食べ物など、西洋の物を好む。
主要な守護霊と本人とは、好みが似ることが多い。
余談だが、守護霊の位置について、時々、質問を受けることがある。
守護霊が姿を現す時、本人の後ろや横にいるような見え方をするが、実際は、すぐそばにいるわけではない。
3次元であるこの世には、何層もの目では見えない世界が重なっていて、神仏の層・龍の層・守護霊の層などいくつもあり、それぞれが高次元の世界だ。
その高次元の世界から、例えば映写機のような物で姿が映し出され、本人の後ろや横に存在しているかのように見えるのだ。
「守護霊がいるなら、何故、私を守ってくれないんですか?」
この質問も、度々、受ける。
守護霊は、本人を守るだけの存在ではない。
本人にとって学びになることなら、辛くしんどい体験も、病気などの苦難も与える。
母にとって現在の体調不良とは、今まで健康に過ごさせてもらっていたんだ、という気づきや感謝に繋がり、身体へのいたわり、食生活の改善、医療従事者のありがたさや最新医療の凄さなどを体感し、学びとなっている。
母が様々な体験をして学ぶことで、守護霊のレベルも上がっていくのだ。
今後も私は、母の守護霊などの助けも借りながら、母と良い時間を過ごしたいと思っている。