知人宅から魑魅魍魎(ちみもうりょう)
魑魅魍魎(ちみもうりょう)、これは「人に害を与える山や河の妖怪や化け物」を表す言葉として使われる。
今までに「霊」やら「龍」やら「UFO」やら、いろいろなものを見てきたが、これは未だに「得体の知れないもの」となっている体験である。
山や河には関係のない体験だが、あれは「魑魅魍魎」だったのではないかと思う。
それは「家を買って引っ越しをしたから」という知人の家へ遊びに行った時のこと。
家の外観を見た第一印象が、「なんだか暗いな」だった。
その地域は土地の持つエネルギーが弱く、日が照っているにもかかわらず暗く寂しい雰囲気が漂っていた。
その為、家の中は日差しが入ってきているのに暗い印象で、また誰かに見られているような感覚もあって落ち着かなかった。
今まで友達や知人の家に行くと「身内の霊」などが出てくることは時々あったが、今回ほど胸がザワザワすることは無かった。
知人宅で数時間を過ごし、家路につく。
晩ごはんを食べ、お風呂に入る頃には、すっかり知人宅での出来事は忘れていた。
夜中、突然の金縛りとともに、左耳の耳鳴りで目が覚めた。
くっ!!
息がほとんどできない。
今回の金縛りは強力で、食いしばる歯が折れるのではないかと不安になった。
だが、少しでも気をゆるめると生気を吸い取られるような感覚があり、意識が飛びそうになる。
ベッドに仰向けとなっている私の体は、真っ黒な液体のようなもので覆われていた。
それは冷たく、粘り気のあるコールタールのような見た目だが、数多くの何かが集まって一塊の真っ黒な液体状となり、自由自在に形を変えながら私の体をベッドに押さえつけていた。
体がどんどん冷えていくことが私を更に不安にさせた。
強力な金縛りにより私の歯はこすれ合い、少しずつ削れた骨が舌の上に落ちてくるのは不快だった。
真っ黒なものは、体から少しずつ私の顔にも広がってきて、まるで水に沈んだかのような感覚へとなっていった。
数が多いからか、金縛りを解くことも払うこともできず、私はほとんど息ができない状態でもがいていた。
だんだんと意識が薄れ、体から力が抜け始める。
突然、閉じていた「まぶた」に光を感じた。
すると私に覆いかぶさっていた真っ黒な液体状のものが、粉々に砕け散った。
一気に金縛りが解け、大きく空気を吸い込む。
目を開けると天井のあたりに眩しいくらいのオレンジ色の光が浮かんでいて、部屋全体を明るく照らしていた。
粉々になった真っ黒のものが、その光に次々と吸い上げられていく。
そして光は、最後に私を包み込んだ。
とても温かく愛に満ちた光は冷えきっていた私の体を元の状態へと戻し、心を癒し、活力を与えてくれた。
やがて光は私から離れ、天井をすり抜けて空へと舞い上がって消えた。
その様子も天井に邪魔をされることなく、私には綺麗に空まで見えていた。
金縛りの最中、あの真っ黒なものは「知人宅からやって来た」と映像で伝えてきた。
知人宅の土地に関係する何かだと思うのだが、その正体は未だにわからない。
私が呼び寄せてしまったのか、それとも向こうが私と波長が合うからとやって来たのかは不明だが、真っ黒な液体状のものが私の家に来て「光によって浄化」されたことで、何も知らない知人は今も快適に暮らしている。
もし、あの光に助けてもらえていなかったら、たぶん私の生気は吸いつくされて、数日後には死んでいただろう。
あの光の正体も不明だが、私を助けてくれる存在があることは心強い。
この「目では見えない世界」によってもたらされる出来事は、私にとっては一人で経験を重ね歩まなければならない人生であり、それは時々、過酷だったり困難だったり、孤独を感じることがあった。
しかし、この光に包まれた経験を得たことで、一切の孤独や寂しさを感じなくなった。
いつでも光と繋がっていて守られている感覚があり、光に包まれたことを思い出すとエネルギーが湧いてくる。
私は光によって「強さ」をもらい、「目では見えない世界」と向き合えるようにもなり、どんな奇妙な体験でも対応ができるようになっていった。
「魑魅魍魎」はしんどかったが、「光」によって成長できた良い経験だった。
昔から「不食」と「神代文字」に興味があり、数か月前に出会った本。
本屋で目につき、パラパラとページをめくって「龍体文字」を見ていると5分ほどで顔がピリピリ、体が熱くなった。
「龍体文字」の持つエネルギーの凄さと文字の形の不思議さに惹かれて購入。
「この文字がスラスラと書けるようになりたい」と練習中。
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