明晰夢(めいせきむ)
明晰夢(めいせきむ)とは、自分で「これは夢だな」と自覚しながら見る夢のことだ。
子供の頃から明晰夢が割と多く、時には夢で見たことが現実に起こる正夢(まさゆめ)へと変わったり、自分の疑問や悩みに関する解答をもらえたりする。
数日前にも明晰夢をみた。
真夜中に実家の近くを散歩していた。
暑くも寒くもなく、誰一人として出歩いておらず、地球上に生きているのが自分だけなのではないか、と錯覚してしまいそうになるくらい何も音がしない。
立ち止まって空を見上げると、満天の星空が広がっていた。
それを見ながら、これは夢だな、と思っている私。
実家のある場所は、実際にはほとんど星が見えることはない。
夢の中での夜空は星が無数に輝き、とても綺麗で、しばらく眺めていた。
すると、一つの星が上へと移動を始めた。
ん!?
見間違いかと思い、目を凝らして見てみる。
流れ星のようなものが現れ、それをよけるように、今度は二つの星がスーッと移動した。
合計三つの星が、流れ星のような光に当たらないよう、すばやく移動を繰り返していく。
それはまるで、映画『スターウォーズ』の戦い場面のようだった。
私のいる地上からは流れ星のように見えていたが、あれはミサイルかレーザー光線のようなものだったのではないだろうか。
夜空を見上げていて、だんだんと目と首が痛くなってきた時、三つの光が私の方へと下りてきた。
近づいてきたのは、UFOだった。
約50センチの高さに幅が30センチほど、白い陶器でできているようなツルンとした表面を持つ、釣り鐘型のUFO。
アダムスキー型と呼ばれるUFOに近い形をしていた。
その3機のUFOは私の周りを飛び回り、そしてまた空へと帰っていった。
目が覚めてからも余韻で、しばらくはベッドから起き上がれなかった。
夢とは思えないほど、細部まで見ることができたUFO。
夢ではなく現実だったのではないか、と思わせるような不思議な感覚が残った。
一般的に明晰夢は、夢の状況を自分の思いのままに変化させられることでも知られている。
だから夢の中で、空を飛んだりすることも可能だ。
この明晰夢を利用して、夢の中では楽しい体験に変えたりして、自身のトラウマや恐怖を克服させる療法もあるらしい。
自分の記憶や体験が夢に反映されて、夢の中で状況を変化させて願望を叶えるということは理解ができる。
しかし今回のように、実際には釣り鐘型のUFOを見たことがない私が、夢の中でUFOを登場させ、状況をコントロールすることは不可能だと思う。
釣り鐘型UFOの部分だけ、現実だったのだろうか。
考えれば考えるほど、不思議に思えてくる。